"Imaginary Lights Never Fade" 制作ノート ④ -Made For Faking Strong-
書き手が変わりまして、本日は廣瀬がお送りします。
制作ノート第四弾は、Made For Faking Strong.
実はこの曲の片鱗が生まれるまでに、色んな生活の変化なども相まって、約半年間の
制作スランプがありました。
アルバムの制作期間が1年間だったので、半年というのは制作期間の半分。
元々曲を量産できるタイプではありませんでしたが、日々刻々と迫り来る制作の締切に、
当時は夜な夜な頭を悩ませていました。
時々このようなスランプが訪れたときは、「部屋でじっとギターを抱えていても仕方がない」
と地元横浜から近い茅ヶ崎の海へウクレレと一緒に繰り出していますが、今回も例によって
ウクレレと二人、9月の海へ。
台風の前だったか後だったか。普段より湿っぽい風を受けながら、海辺に座ってぽろり、
ウクレレを奏でながら生まれたデモが、後のMade For Faking Strongでした。
今のステージだからこそ書ける曲にしたいなと、曲の裏テーマは、SmokebeesのSensitive(愛するSarah Recordsのバンド、Field Miceの大名曲)に。
基本廣瀬発楽曲のコード進行はシンプルですが、この曲はVerseの2音目をドミナント
モーションとしたことが、功を奏した気がします。(Verse1の進行:C Fm7 Am G)
主役となるギターは3本、少しずつ音色やEQなど変えて、全て部屋で宅録しました。
アルペジオギターはほとんど私の手癖ですが、数年前流行したReal EstateやBeach Fossilsのように、コード弾きではないアルペジオギターのコンビネーションに重きをおきながら。
歌詞とタイトルは須藤監督が考えてくれましたが、この曲の歌詞とタイトルはアルバムで一番の化学反応だったかもしれません。 最後に、須藤監督考案の歌詞より、お気に入りのフレーズを。
450 tons of reality
Through that you swim your days
(With) looming fear of a whale
450トンの現実
その中で日々を泳ぐ
鯨が来ることを恐れながら
追伸: 6/29開催のアルバムリリースパーティーチケットが、SOLD OUTとなりました。
早くからご予約いただたい皆さんありがとうございました。
今週末は、5/18 東京、5/19 名古屋でSmokebees band setによるライブがあります。
アルバム収録曲も沢山演奏しますので、皆さま是非!
ご予約はこちらの特設サイトページ中段より承ります。
Miki Hirose