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"Imaginary Lights Never Fade" 制作ノート ⑩⑪ -Sputnik, Illuminant-

4月からお送りしてきましたSmokebeesアルバム制作ノートも、ついに最終回を迎えました。

10曲目の”Sputnik”はアルバム唯一のインスト曲で、11曲目の”Illuminant”と2曲で1つの作品としてデモが完成しましたので、今回は2曲まとめて紹介することにしたいと思います。

個人的にアルバムという形態で初めて作品をリリースすることが決まった時から、インストの曲を入れたいという思いと、最後のトラックにはその順序に来るべき曲を置きたいという思いがありました。

“Sputnik”は2018年の夏頃?、友人の薦めで鑑賞した映画『My Life as a Dog』がモチーフになっています。

ラジオボイスが語っている内容は公開していませんが、宇宙船「スプートニク2号」に乗せられた野良犬”ライカ”について。人類の宇宙開発計画に利用され、孤独な片道切符の旅に出た犬の悲劇的な死を振り返りながら、歴史が異なればライカは生きて地球に戻ってこれたのではないか。ということや、ライカの人生を辿ると共に、強者による弱者からの搾取や古い倫理観に関する疑問など投げかけています。

失われた魂の声がかすかに聴こえてくるようなイメージで、歌詞は敢えて歌にせず、ノイズに紛れてところどころ聴こえる作りラジオボイスにしました。(ボーカルを適度に歪ませ、EQを工夫すると作りラジオボイスが完成します) サウンドはストリングスとシンセサイザーの音を中心に、イタリアで収録した本物のラジオノイズなどを散りばめて宇宙を彷彿とさせる壮大な雰囲気を目指しています。

“Sputnik”が家なき野良犬の悲しい物語を描く第一章であるとすれば、”Illuminant”は帰るべき家を探して歩き出す人を描いた第二章で、歌詞はそういったテーマをもって10年ぶりに書きました。

音楽活動10年の節目となるアルバムということで、これまでの音楽人生を振り返りながら、透明人間を主人公に。通り過ぎていった人や物事、これから歩みを進めていくべき場所について思い描きながら作詞しました。

タイトルは「発光体」という言葉の英訳ですが、何でも透明人間の定義は「(前略)可視波長で透明であっても、体温がある限り熱の輻射があるため、赤外線で観測すれば透明人間というより、『人型の発光体』として写ることになる」そうです。

アルバムの終焉感をコード進行から醸し出そうと、コードは階段状に下っていく進行に。敬愛するNick Drake “Saturday Sun”やRobert Wyatt “Shipbuiling”のような雰囲気を目指して、ピアノ・ベース・ドラムのトリオの音を主軸に作曲しました。

Saturday Sun/ Nick Drake

この2曲では初めてギターを弾かず、ピアノで曲作りしました。アップライトピアノのある音楽スタジオに篭っては、ピアノの蓋を開けてマイクの場所を試行錯誤。何度もフィルを録り直して、重ねたテイクは100を超えていたと思います。

唯一心残りだったのが、生ドラムを入れられなかったことですが、その想いもレコ発企画ではついに…!

ということで、今週末6/29は、いよいよ”Imaginary Lights Never Fade”のレコ発です。

様々な曲をこの日限りのスペシャルな編成でお贈りしますので、皆様お楽しみにいらしてください。Smokebees3年の歴史を大成したいと思います。

今日まで制作ノートをお読みいただいた皆さん、ありがとうございました。

制作ノートは本日でお開きとなりますが、ぜひアルバムを制作ノートと共に長くお楽しみいただけたら幸いです。

Miki Hirose


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